顎関節症や咬合不全症と全身疾患

 不正咬合や咬合由来の疾患が日常の診療の多々見られるようになった。たとえば、慢性頭痛・肩の凝りや頚の凝り・腰痛・脊椎彎曲症・姿勢変化・顔の偏位・頭部の偏位・その他たくさんみられる。しかし、歯科医においてもそうであるが、患者さん自身が、これが、咬合の偏位によりいろいろな症状が引き起こされていると言うことが、理解している人が少ないのが現実である。そのため、原因の治療を行わずにご苦労なすっている人が多い様である。

 現代人は、”固いものを食べなくなったので、顎が小さくなった”と言われ、そのため、歯列(歯並び)の不正が目立つようになった。同時に、カリエスや歯槽膿漏症のため歯牙が欠損してしまう。この段階で筋力の低下やその他の諸条件と重なり合い症状が発症する。成長のアンバランスと不正咬合は密接な要因となりうるので、幼児期の虫歯、食生活には十分な配慮をすべきであり、全身的な運動を十分に行うべきである。成人になっても歯牙の欠損はすべきでなく、不幸にして欠損してしまったらすぐに補綴すべきである。しかし、いまや歯牙を削る補綴法でなく理想的には、1歯欠損したら1本、インプラントを植立すべきである。

 不正咬合には、従来の義歯にての改善は動くため効果的でなく、奥歯のサポートがしっかり行われるインプラントの方が沈み込みもなく有利である。インプラントの発達が咬合治療に大きな朗報となった。